年に一度の関東SW会
2024年2月2日(金)
UDXアキハバラスペースにて
令和5年関東SW会年次大会
が開催されました。
スーパーウォールとは?
SWとはスーパーウォールのことで㈱LIXILの商品です。
木造住宅の外壁に貼る構造用合板と断熱材が一体となっている商品で高断熱と高気密を両立し、住む人にとって省エネルギーを実現することができる商品です。
SW会
当日は関東のSW会72社300名が集まりました。
関東のSW会は6つのブロックに分かれています。
・千葉SW会
・さいたまダントツSW会
・東京SW会
・横浜SW会
・武蔵SW会
・首都圏SW会
それぞれ定期的に集まってはいますが関東の全社が一堂に会するのは年に一度のこの会だけです。
いずれも工務店・建築会社で地域の方の家つくりに情熱を持って取り組んでいる仲間です。
全国に建築会社は星の数ほどあると思いますが、その中でも「志」のある最高の建築会社の仲間だと私は思います。
そんな会社が集まるわけですからみんなの家つくりに対する熱量は相当なものです。
この日も「経営者」「営業」「設計・工務」「広報」とわかれてそれぞれの会社の取組みをシェアして意見交換をしました。
また、東京大学名誉教授の坂本雄三先生をお招きし
「最新国策と輝ける住宅業界の未来」というテーマで基調講演を頂戴しました。
とても有意義な時間となりました。
SW会には「感謝」「協調」「実践」「研鑽」という行動指針があり、普通であれば同業他社はライバル会社であり競争の対象なのですが、この会で他社はライバルではありますがお互いを磨く仲間でもあるという、まさにダイヤモンドはダイヤモンドでなければ磨かれないという言葉通りの素晴らしい会だと思っていますし、この場に身を置ける光栄に感謝しています。
建学の精神
住は聖職なり
住宅は人が造る
最高の商品である。
人は住宅で育ち、
住宅で愛を育み、
住宅で憩い、
住宅で余生をおくる。
住宅は人の生涯最大の
買い物であり、
最大の財産である。
故に住を天職とする者は
努力して新知識を学び
技術を磨き、
誠心誠意仕事を行い、
良い家を造ることを
喜びとする者で
なければならない。
この言葉は、トーヨーサッシ(現LIXIL)の社長であった潮田健次郎氏が残した言葉です。
この言葉は私の中で、会社員を辞めて「つぎて建設」として独立起業するきっかけになった言葉でもあります。
会社員として現場監督をしていた時に、自分で言うのもなんですが住宅つくり(今考えると建売住宅レベル)という点ではある程度のレベルに合ったと思います。
パワービルダーと言われるところから図面を渡され、決められた金額と工期で建物を完成させる。
多棟現場や単独現場など、多い時は建売住宅を一度に10棟以上監督している時期もありました。
工務店に勤めている最後の10年くらいはこんな経験でしたが、
「一生懸命働いてはいるが単純作業の繰り返しだな」
「窓を開けると隣の家の外壁が触れるほど近い」
「図面上は部屋になっているけど本当に部屋と呼べるのか?」
「道路面に大きなサッシが付いているがカーテンは開けられないんだろうな」
「坂道の下の方で半地下の住宅。斜線制限が厳しいのはわかるけど本当に大丈夫なのか」
「この家、地震が来たら大丈夫なのか」
「この建物は本当にお客様の為になっているのだろうか?」
という、自分が好きで選んだ建築という仕事と、実際にやっている仕事とのギャップに物凄い違和感を感じていました。
そこで一度別の工務店に転職をすることになるのですが、そこで出会ったのがこの言葉でした。
最初にこの言葉と出会ったとき、とても大きな衝撃を受けたのと同時に、「そうそう!これこれ!!住は聖職なり。まさにこの通り!!」と思ったのをよく覚えています。
今回の関東SW会はまさにこのことを思い出させてくれる会でした。(普段忘れているわけではありませんよ)
志のある仲間と家つくりについて考える。学ぶ。
これからも自己研鑽をしていきます。
つぎて建設株式会社 代表取締役 太田嘉洋