4月2日に埼玉県越谷市にある「みらいえらぼ」の体験視察に行ってきました。
「みらいえらぼ」は建築会社向けの施設なので一般の方は入場することができないのですが、それでもなかなか予約することができない施設です。
今回は幸手市にあるSW仲間の【白石工務店様https://shiraishi-koumuten.com/】のご厚意で一緒に参加させていただくことができました。
心より感謝申し上げます。
みらいえらぼ とは
「みらいえらぼ」は株式会社LIXIL(以下LIXIL)がスマートホームのさらなる普及に向け、“住まいの未来”をコンセプトにした、【IoT実験住宅】です。
こちらの住宅はLIXILのIoT製品「Life Assist2」を利用しているのですが、LIXIL製品だけではなく連携機器を強化するために魅力ある社外品があれば、積極的に設置を検討し、エアコンやTV、スマートスピーカー、照明、電動カーテンなど他社の製品も連携使用しています。
※LIXIL住宅研究所のコンセプトホーム「人生100歳時代の未来住宅 五世代」をリノベーションしています。
■施設概要
名称:IoT実験住宅『みらいえらぼ』
場所:〒343-0828埼玉県越谷市レイクタウン2丁目24-6
「みらいえらぼ」のネーミングは
「未来」・「家」・「選ぶ」・「ラボラトリー(研究所)」
を合わせた言葉でジャパンネーミングアワード2023を受賞しています。
IoT とは
IoTは「Internet of Things」の略称でそれぞれの頭文字を合わせています。日本語では「モノのインターネット」と訳されるようですが意味がよく分かりません。
私なりの理解ですが「インターネットを利用していろいろなものを動かすことができる」といった感覚でしょうか。
スマートフォンやスマートスピーカー(Alexa(アレクサ)やOK Google)を利用して離れた場所からでも、玄関鍵の開閉やお風呂の湯はり、窓のシャッターやカーテンの開閉、エアコンのOn/Offなど、あらかじめ設定しておいた機器を動かすことができます。
スマートハウスを体感してみて・・・
体感してみて感じたことは、
タイパが良い
圧倒的にタイパ(タイムパフォーマンス)が良いということ。
朝起きて各部屋に行ってカーテンやシャッターを開けに行くことが無くなり、「おはよう」の一言で設定しておいた各部屋のシャッターやカーテンが自動で開きます。
夜も「おやすみ」の一言で玄関や各お部屋の鍵の確認や照明も消してくれます。
スマートフォンの位置情報と連動しておけば最寄りの駅に到着したらお風呂の湯はりをしてくれたり、夏の暑い日や冬の寒い日には事前にエアコンのスイッチをOnにしてくれます。
家族の安全
そしてもう一つ感じたことが家族の安全を守れるということです。
屋内・屋外カメラを設置・連動することで、スマートフォンから各カメラの画像を確認することができます。
屋内カメラは縦90度・横345度動かすことができるので、お子さんが学校から帰ってきたことや、お留守番中のペットの様子を見ることができます。
https://x.lixil.com/watch/6317816531112
また、「みらいえらぼ」のスタッフさんのお話では、『地方にいる高齢になる親の実家にカメラを設置してあって、たまたまカメラを確認したら倒れているお父様が見えたので電話したところ電話には出たがろれつが回っていないのですぐに救急車を呼んで命が助かった。』ということがあったようです。
今回のケースは室内のカメラで良かったケースですが、電気の使用量や玄関の開閉とも連動することができるのでプライバシーに配慮した設定をすることもできます。
防犯
また、防犯利用のお話として『朝、スマートフォンでサッシの一括施錠をしたのに子供の出入りもなくサッシの鍵が1ヶ所開いていることが外出先から確認できた。室内カメラでようすを確認したところ知らない人(泥棒)が進入していて驚いたが、部屋のカメラから「おい!」と声を掛け、部屋の照明をOnにするなどの操作をして泥棒を退出させることに成功し、その場で110番通報することができた』ということもスタッフさんが教えてくれました。
https://x.lixil.com/watch/6328168019112
IoTで生活が楽になるということは想像できていましたが、安全や防犯といった事にも活用できるということが実際にモノを見ながら体験できたことでより具体的にイメージすることができました。
スマートハウス化のお値段
さて、ここまでいろいろとできるとお値段も相当上がってしまうと想像してしまうのではないでしょうか?
私も同じことを考えたのでスタッフさんに質問してみたところ、
『【みらいえらぼ】はリノベーション住宅の為工事費が新築に比べるとやや高くなりますが、約100万円程度アップで実現できています。建物の大きさや住む人の希望によるとは思いますがおおよそであればこの程度の感覚で良いのではないかと思います』という回答でした。
たしかに最近のエアコンや照明器具にはよくWi-Fiというものを見ることができます。
そういったあらかじめ設定されている機器を利用すれば建築工事費をおさえつつ、スマートハウスでの生活を実現することができるようになるのだと感じました。
間取りやサッシ・照明器具の数などによっても金額は変わりますのでご検討中の方はお気軽にお尋ねください。
まとめ
今回、IoT住宅・スマートハウスを体感するという貴重な経験を経ることができて、シンギュラリティによる人間とAIの共生といった“技術的な面”と、高齢者などを遠方からでも見守ることができる“心の面”の両方から活用することができる素晴らしい技術だと感じました。
また、音声で操作ができるので、体の機能が不自由な方でも快適に生活することができるお手伝いもすることができるということも教わりました。
IoT・スマートハウスの普及は、誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に貢献することができます。
スマートハウスを建てたい、新築やリフォームを検討しているがスマートハウス化したいという計画がございましたらお気がるにお問い合わせください。
「みらいえらぼ」のスタッフさんも計画の段階から一緒に打ち合わせに参加していただけるということです。
未来の住まいはもうすぐそこまで来ています。
つぎて建設株式会社 太田嘉洋